FXによるマイナス資産を予防するための対策

FXは初期費用が比較的安くても参加できることと、逆指値注文や強制決済など、想定外の損失を可能な限り抑えるセーフティーラインがあることから初心者にもおすすめの投資です。
しかし、運に任せて闇雲にトレードを続けていると損失を被るか、これまでの配信でご説明したように一瞬にしてマイナス資産を抱えてしまう可能性もあります。
このようなリスクを回避するための予防策として、主要通貨に投資することが挙げられます。
安全通貨ではいけないのか?と疑問に思うかもしれませんが、近年市場の大混乱を引き起こしたスイスフランは、安全通貨に数えられていました。
安全通貨なのになぜスイスフランショックのような大暴落を引き起こしたかというと、総取引量が主要通貨に比べて少ないために、何かしらの非常事態が起こった時に為替変動の幅が非常に大きくなったことが考えられます。
基軸通貨である米ドルを筆頭に、日本円、ユーロなどといったある程度の規模の取引量がある通貨であれば、暴落する可能性はあってもスイスフランのように為替市場を大混乱に陥れるような変動は起こしにくいと考えられます。


FXで大きな負債を抱えこむ人に見られる共通の特徴として、資金のほとんどを一つの通貨につぎ込んでいることが挙げられます。
スイスフランショックや、トルコリラの大暴落などで莫大な借金を抱えた人達の多くは、資金のほとんどをこれらの通貨に集中してつぎ込んでいる傾向がありました。
リスク管理として、分散投資をすることは基本中の基本です。
金利の高い通貨に魅力を感じて、多くの資金を投じたくなる魅力が分かりますが、経済活動が比較的安定している国の通貨と比較して異常に金利が高いなどといった特徴がある通貨は、それだけ価格変動のしやすさや、何が要因で大暴落を引き起こすか分からない爆弾を抱えている可能性もあります。
FX取引においては、このようなリスクも考慮して投資する通貨を選ぶ必要があります。
1つの通貨に資金をつぎ込むことが非常にリスキーな行為であることを念頭に置いて、分散投資することを心掛ければ、為替市場に何か問題が起こったとしても自分の資金を守ることができる確率が高まります。

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