FXコラム なぜ日本の地政学リスクが高くなっても円買いなのか1

ご存知のように、最近は北朝鮮情勢がにわかにきな臭くなっています。北朝鮮問題が顕在化したのは今に始まったことではありませんが、アメリカにトランプ政権が誕生したことによって感情的な応酬もあって戦争のリスクがより高くなっていると感じる人も多くなりました。

そんな情勢を受けてご質問をいただくことが多くなったのが、「なぜ北朝鮮問題は日本の地政学リスクでもあるのに円が買われるのか」というもの。あまり考えたくはありませんが、もし北朝鮮有事となれば日本にある米軍基地や自衛隊の基地がミサイル攻撃を受ける可能性もあり、最悪の場合は東京や大阪など大都市に核ミサイルが飛んでくる可能性もがゼロではない状況です。

これはもう地政学リスクという目で見ると日本円のリスクはとても高く、全面売り一色になってもおかくないと考えるのが自然です。

しかし、実際には円買いが進みドル円は108円まで買われた場面もありました。これはいったい、なぜでしょうか。

地政学リスクが高くなった時には、その当事国の通貨は売られるのが普通です。トルコリラがジリジリと下落しているのは、軍事クーデターなどの内政不安があるからです。それなら北朝鮮情勢の悪化によって日本円が売られて当然なのですが、実際にはその逆になっています。これでやられてしまった投資家も相当いるようです。

世界的に経済や軍事面での不安が高まると有事通貨といって、かつてはスイスフランが買われる傾向がありました。その後は世界の基軸通貨ということで米ドルが買われるようになり、「有事のドル買い」という言葉もあるほどです。スイスフランについては永世中立国なので今も逃避通貨の意味合いを持っていますが、米ドルはご存知のように対円で大きくレートを下げました。

これはもう、「有事の円買い」といってもいいような状況です。





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