FXのメリット 売りエントリー

FXが他の投資商品と異なる点はいくつもありますが、初めてFXの仕組みを知った時に大きな違いとして感じたものの中に「売りエントリー」があるのではないでしょうか。

念のために解説しておくと売りエントリーとは買いではなく売りからポジションを建てて参戦することです。売りからの参戦なので、建てるポジションは売りポジションです。

株にも信用売りという概念がありますが、基本的に株が「安く買って高く売る」というイメージの強い投資商品だけに、今も株をやっている人の多くは買いエントリーの人が大半です。しかも株の信用売りは「空売りした株を後で買い戻す」ことで実現しているのであり、FXと比べると少々強引な仕組みとも言えます。

FXの売りエントリーはもっとシンプルなもので、2つある通貨ペアのどちらを売ってもう一方の通貨を買うかという仕組みです。円がらみの通貨ペアであれば、例えばドル円で買いと言えば円売りドル買い、売りと言えばドル売り円買いです。それぞれが独立した通貨で投資対象なので、その組み合わせだけで買いと売りの両方で参戦できることはFXのメリットだと考えて良いと思います。


売りエントリーがなぜ、FXのメリットだと言えるのか。それは買いと売りの両方がフェアに並んでいるからです。例えば不動産投資を考えてみましょう。不動産投資でキャピタル(売買益)を狙うのであれば、まず物件を買わなければなりません。つまり、買いエントリーです。「この物件が値上がりしそうだ」と思った時にのみ、キャピタル狙いのエントリーチャンスがあります。

しかし、不動産には建物の劣化という概念があります。年数が経つと建物の価値が下がっていくので、キャピタル狙いで投資をしようとすると土地の値上がりを期待するしかありません。価値が下がっていくことが分かっているのであれば売りエントリーをしたいところですが、不動産投資にその概念はありません。あくまでも「買って売る」が基本です。

それに対してFXには、「値下がりしそうだ」という予測に応えてくれる売りエントリーがあるので、投資のチャンスは2倍あると考えられます。

不動産投資は額が大きいので失敗すると大ごとになってしまいがちですが、FXにはレバレッジがあるので、そのリスクも抑えることができるのです。



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