高金利通貨と損切りその3

前回、高金利通貨の買いポジションを活用したスワップトレードと円高、そして損切りの関係についてのお話をしました。今回はそれよりもさらに踏み込んで、実際にどれくらいの値動きに耐えられるのかというシミュレーションをしてみましょう。

高金利通貨は色々ありますが、やはり今も昔も日本人投資家から最も人気のある豪ドルで考えてみましょう。
あまり高いレバレッジはおすすめしませんが、10倍で買いポジションを保有しているとします。10倍なので、だいたい必要証拠金は8万5000円くらいでしょうか。

つまり、8万5000円分の含み損が出てしまったら証拠金が底をついて強制ロスカット、そしてスッテンテンになります。この8万5000円をスワップで貯めるのにどれくらいかかるのかも計算してみましょう。

2016年1月時点での買いスワップは、おおむねどのFX取引会社も40~45円くらいです。最大値で45円とすると、毎日45円ずつスワップ収入があります。

8万5000円÷45=約1888ということで、1888日、つまり5年ちょっと掛かる計算になります。

逆に考えると、5年ちょっと証拠金の分が丸々金利としてつくので、投資金が倍になるということでもあります。この5年ちょっと耐えきれるか、そこが損切りを必要とするかの分かれ目となります。




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