ダウ理論を構成する6つの基本法則「主要トレンドは3つの段階からできている」

ダウ理論の3つ目の基本法則である「主要トレンドは3つの段階からできている」では、トレーダーの動向という目線から主要トレンドを見ています。この基本法則では、主要トレンドは次に示す3つの段階から構成されるとされています。

1.先行期
先行期は主要トレンドの第1段階で、株価の低迷で多くの投資家が株式を買うことをためらっている中で、先行投資家が周りよりも先駆けて株式を買集める状態です。
この段階では先行投資家の買い集めによる上昇が起こっても、そこまで大きな動きではありません。

2.追随期
追随期は主要トレンドの第2段階で、先行投資家に引き続き、多くのプロの投資家が相場の流れに乗ってどんどん参入してくる時期です。この時に、相場は上昇に向けて大きく加速します。

3.利食い期
利食い期は主要トレンドの第3段階で、相場は大きく上昇したことで一般投資家も参入してくる時期です。これによって相場は大きく上昇する一方で、大きな下落傾向も見え始めます。
抜け目のない投資家達は、このタイミングで利食いをし始めます。





ダウ理論の3つ目の基本法則である「主要トレンドは3つの段階からできている」をFXの世界で当てはめる場合は、主要トレンドの期間を柔軟に考える必要があります。
まず。先行期と追随期、利食い期の3つの期間それぞれに、抜け目のないトレーダー、比較的うまいトレーダー、一般トレーダーがいると考えます。
そうして3つの段階の中でもエントリーに向いているタイミングだというのは、トレンドが出始めてから動けるうえに、大きな値幅を狙って利食いできる可能性が十分ある追随期だと考えられます。
先行期でも大きな利益を出すことはできますが、これは豊かな経験と知識による先見性が必要であるため、一般的にはハイリスクとされており、FX初心者には難しいと考えられます。
以上のことから、FX市場のトレンドにおいて大切なことは、先行期に無理にエントリーするのではなく、チャートでトレンドができていることを確認してからその波に乗ることだといえます。
トレンドの順張りはそれほど難しいことではないので、この考え方は覚えておきましょう。


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