ダウ理論を利用した基本的なFXトレード戦略

前回の配信でご説明した、実際のチャートにおいてエントリーするタイミングと損切りのラインの設定は、ダウ理論のみを使用しています。
しかし、世の中には多くの優れたテクニカル分析が存在しているため、ダウ理論だけにこだわってトレードをする必要はありません。
従って、トレードの基本はダウ理論を押さえつつ、他のテクニカルを上手く使ってチャートの細かい部分を把握する方法もあります。
具体的にどうするのかというと、ダウ理論の押し目買いや戻り売り戦略では、中規模のトレンドの転換シグナルがポイントとなっています。このことについては、次の考え方によって他のテクニカル分析が使用できます。

1.中規模のトレンドが終わって大きなトレンドの方向へのトレンド発生を、トレンドの把握することを得意とするテクニカル分析でシグナルを捉える。
2.中規模のトレンドの終わりについて、オシレーター系のテクニカル分析で売られ過ぎや買われ過ぎなどの状況を捉える。

FXはダウ理論だけでも十分トレードは可能ですが、テクニカル分析も使うことでより精密なトレードが可能になります。


ここまでの配信で、ダウ理論を構成している6つの基本法則と、FXに落とし込んだ時の使い方についてご説明してきました。
ダウ理論はトレードの基本的な考え方ではあるものの、19世紀の株式市場を基盤とした理論なので、その時よりも経済の流れが早い現在の為替市場に置き換えて考える必要があります。
また、ダウ理論には6つの基本法則があるといっても、全ての基本法則を使わなければいけないわけではありません。
まずは、トレードではチャートに集中しておけば良いという考え方である「平均は全ての事象を織り込んでいる」という法則を基本にしながら、実際のチャート分析では次の3つの基本法則を意識しておきます。

1.3種類のトレンドが存在している。
2.主要トレンドは3つの段階から構成されている。
3.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで続く。

ダウ理論はFXトレードをするうえでは欠かすことのできない重要な知識であるため、まずは先に述べた4つの基本法則だけでもしっかりと理解しておき、実際のトレードで意識して使えるようになると良いでしょう。


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